こんにちは。院長の平松です。
美しい紅葉シーズンに突入し、
外の景色が黄色や赤や茶色に染まりはじめると、
秋の深まりを感じるような気がします。
さて、少しずつ彩りを変えていく木々のように、
皆さんのお口の中でも少しずつ
むし歯が進行している可能性があるのは
ご存じでしょうか?
皆さんが検診等を受けた際に、
私たちが
「○番、C1です」といった
暗号の様な会話をしているのを
耳にされた経験はございませんか?
実はあれが、
皆さんのむし歯がどれくらい進行しているか
を表す数値なのです。
今回は、そんなむし歯の進行度合いを表す
CO~C4の分類が、
それぞれの段階でどのくらいむし歯が進行しているか
という点についてご紹介していきたいと思います。
■CO(シーオー):痛くない初期むし歯
鏡で歯をチェックした時に、
・白っぽくなっている
・表面に透明感がない
ようであれば、歯に穴があく一歩手前。
「CO(シーオー)」という、初期むし歯の状態です。
COの段階では痛みがほとんどなく、
ご自身ではなかなか気づけません。
しかし、歯科で予防処置を行ったり、
適切なブラッシングを続けたり、
しっかりケアを行えば
削らずに健康な歯に戻る可能性があります。
COから悪化させないためにも、
定期検診を欠かさないようにしましょう!
■C1:エナメル質のむし歯
C1の段階になると、
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、
歯の表面に小さな穴が空いたり、
黒や茶色に変色したりします。
むし歯は確実に進行していますが、
痛みなどの自覚症状はまだ無いことがほとんどです。
C1もCOと同じく、大事なのは早期発見!
この段階であれば歯を削ることになっても、
削る箇所は少なく済ませることができるので、
なるべく早めに診断を受けてくださいね。
■C2:象牙質に達したむし歯
エナメル質の下にある象牙質にまで
むし歯が進行すると
C2という段階になっており、
冷たいものや甘いものを口に入れた時に
痛みを感じることがあります。
象牙質はエナメル質よりやわらかく、
むし歯が進行しやすいため、
一層注意が必要です。
この段階になると穴が深くなり、
痛みが生じるといった
自覚症状が表れはじめます。
治療方法も、
むし歯の範囲に応じて「つめもの」や
「かぶせもの」を用いたものとなります。
■C3:神経まで達したむし歯
ズキズキと激しい痛みに襲われるようであれば、
むし歯が歯髄(しずい)まで達し、
炎症を起こしている可能性があります。
この段階になるとC3と呼ばれる
かなり進行したむし歯で、
抜髄(ばつずい)といって
歯の神経を抜く治療などが必要となります。
神経を取れば痛みは治まりますが、
栄養を運ぶ血管も一緒に失われることに。
すると、
その歯には栄養が行き渡らなくなり
歯の寿命が短くなってしまうため、
そうなる前に早めの治療を心がけましょう!
■C4:歯の根のむし歯
C4になると歯のほとんどが失われ、
歯の根しか残っていないような状態です。
神経が死んでしまい、
痛みが無くなることがありますが、
当然ながら良くなっているわけではありません。
放っておけば歯の根の周りに膿が溜まり、
さらに激しい痛みに襲われることも…。
抜歯が必要になる可能性が非常に高く、
・部分入れ歯
・ブリッジ
などで、失った歯を補います。
削ったり失ったりした歯は
もう二度と元には戻りません。
そのため、
削ったり抜いたりする治療は
私たちも可能な限り避けておりますが、
歯の状態が悪くなっていると、
そういった処置も必要になってしまいます。
だからこそ、
皆さまご自身による日頃のケアと
定期的な歯科でのチェックがとても大切です。
皆さまのかけがえのない「歯」を守っていくために
二人三脚で頑張って行きましょう!
平松歯科医院
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